いつか見た空

星がまたたいて 太陽が沈みかけ
ふと 不思議な気持ちになる

いつか この空を見た気がする

いつだったのか 覚えてないけど
なんだか その時は 
将来への希望でいっぱいだったような
こんなに無駄に歳月を重ねて
馬鹿な大人になるなんて
思ってもいなかったような
そんな気がする

でも この空を見ていると
未来へと何かを積み重ねる
そんなエネルギーは
まだある気がする
まだまだ
これから頑張れる
そんな気がする
落ち込んだときには

なにもかもがうまくいってると思っていた
すべてが楽しくて仕方がなかった
そんな絶好調の気持ちの後で
どうしてたった一つの事がきっかけで
自信を失ってしまうのだろう
たった一回何かに失敗しただけで
ものすごく落ち込んで
僕なんて何もかも駄目なんだ
なんて思ってしまう

きっと気持ちが疲れたんだね
絶好調の中で神経を使いすぎて
疲れたんだね
だからそんな時は自分にお休みをあげよう
ゆっくり昼寝でもしてみたらいい
ゆっくり音楽を聴いたりしたらいい
そんな意味のないように思える充電期間も
人生では重要な時間なのだから
だってそんな時にこそ今までの自分を
違った角度から見ることができたりして
実は進歩の時なのだから
太陽

君は輝いている
太陽のように
たしかに君は強くてかっこいい
君のことをみんなが誉めている
だけどお願いだ
君のその日差しで僕を照らさないでくれ
君は熱い奴だ
君のその熱さが時に僕を焼き尽くし
僕をどうしようもなくつらくさせる
僕がヒーローの取り巻きに過ぎないと言うのは
僕にとってはつらいことなのだ
すべてが君中心にまわってはいないはずなのだ
だから太陽のような君から
強くてかっこいい君から
僕は離れていたいんだ
遙かな昔 憧れた

遙かな昔 憧れた 漫画の神様
いつか会って話すんだ
ってずっと思っていた
いつか自分の原作を漫画化してもらうんだ
ってずっと思っていた
アトムのことを友達のように思っていた
テレビの再シリーズ化がもの凄く嬉しかった。
そして書いた人のことも友達のように感じていた
漫画家を目指したこともあったっけ
そして訃報に接したときには
ずっと泣いた
遙かな昔 憧れた 漫画の神様
僕の尊敬する人
今も僕の中では生きている
ばあちゃんの想い出

遠くの田舎からやってきた
ばあちゃんがやってきた
鈍行列車に揺られてやってきた

僕には抱えられないほどの
大きな風呂敷包みをみっつも抱えて
鈍行列車に揺られてやってきた

列車から荷物を降ろすのを手伝ってくれた学生さんは
「素敵なおばあちゃんだね」
と僕に耳打ちした

風呂敷の中には
とても食べきれないほどの
野菜と果物とお菓子

頭にかむった手ぬぐいを手に取ったばあちゃんは
「遊びに来たよ」
とみんなに一礼した

遠くの田舎からやってきた
ばあちゃんがやってきた
鈍行列車に揺られてやってきた

今から30年前の思い出
今は亡きばあちゃんの
大事な大事な思い出
男心

君は哀しみの人
ずっと、抱いていた君へのイメージ
君は悲しい話ばかりをするから
いつもいつも君を励ましている気がする

君は明るい人
みんな言っている君へのイメージ
他の人にはとても元気だという
いつもいつでも君は明るいという

僕に対して悩みを打ち明けるのは
僕を信頼してるから?
でも、男としてみていたら
便秘の話までするのだろうか

お願いだから
僕に対しても明るいところを見せてよ
僕だって楽しいの好きなんだから
僕だって男心があるんだから
一番大切なもの

なんにもいらなかった
ただ自分の書いた物が認められたらそれで良かった
それなのに他のことにとらわれてしまった
バイトに必死になって
勉強に意地になって
演劇に夢中になって
恋愛にとりこになって
いつだって創作が一番大事だったはずなのに
なぜだか他のことにとらわれていた

なんにもいらない
ただ自分の書いた物が認められたらいい
今こそは創作第一を忘れまい
もう遅いのかも知れないけど
今こそは創作第一を忘れまい
明け方の空

明け方の空を見ながら
僕はいつも決意をする
この空のように清々しくあれと
このさえずる小鳥たちのように純心であれと
いつまでも希望に満ちた気持ちを忘れるなと

人生は戦いだから
低い方へ流れようとする
そんな自分との戦いだから
だから一番前向きな朝の空を見るときに
僕はいつも決意をする
前向きな気持ちを忘れるなと
チャリ坂

チャリンコで坂を登る
学校へ行く途中の一つの坂を

毎日毎日チャレンジしている
今日こそは途中で休まずに一気に登れないかと
しかし敵はなかなか許してくれない
いつもあと少しで一度止まってしまう

今日こそ一気に登り切ってみせる
毎日そう思ってるんだけど・・・
でも僕はくじけない
明日こそ一気に登り切ってみせる

きっとこのチャレンジの繰り返しは人生なんだ
そう信じて
望むもの

望むものは 星
暗い世界にも希望を照らしていたい

望むものは 空
すべてを優しく包み込み主張はせずにいたい

望むものは 太陽
人々に希望を常に与えていたい

望むものは 月
情緒と優しさを兼ね備えていたい

そんな夢想を子供の頃抱いた
言葉の遊びにすぎぬ望みは絵空事

そして今

望むものは 僕
僕は僕らしくあればそれでいい
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