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望春
僕は春を待ち望む
大好きな春を

桜の花が咲くとき
僕の心は喜びに溢れ
そして散り行く姿に
心惹かれ
散ってしまった寂しさにも
美を感じる

僕は春になれば心浮かれる
夏になればもう次の春を待ち
秋に指折り数え
冬には期待でいっぱいになる

僕は春を待ち望む
大好きな春を
昔、あの娘と出逢った
大好きな春を
駐車場のたんぽぽ
さびれた駐車場の隅に
タンポポが一輪咲いている
誰も見に来ないけど咲いている
誰もほめてくれないけど咲いている
でも見る人が見れば
こんなに綺麗なタンポポだってわかるはず
だってこんなに一生懸命
おひさまに向かって咲いているのだから
再会した時
ひと昔もの過去
交際していた人
互いにまだ好きだった
それなのに別れた

原因は牧師の助言
助言と言うより命令だった
僕がクリスチャンだったなんて
笑えるよね?

別れる理由が
どうしても言えなかった
君はあの時どう思った?
恨んだのかな?

再会した時
「君は変わったね」と言った
君は一言
「あんたのせいよ」と言った

可憐な少女を
わけ知り顔の大人に
してしまったのは
この僕だというの?

そして情熱的な少年は
いまやこんなありさま

僕らの再会は
互いの人生に暗い影を落とした
さらさら さらさら
川が流れている
さらさら さらさら
絶え間なく流れている
さらさら さらさら
深く考えているわけでなく自暴自棄でもなく
さらさら さらさら
今日から明日へ明日からあさってへむかって
さらさら さらさら

苦しいときも楽しいときも
同じように時は流れるから
同じ時を流れるなら
楽しくても苦しくても
同じように笑顔でいられたらいいね
さらさら さらさら
春一番が吹いたとき
早春の突風
君は現れ
花の香りをまき散らして
僕の心を占拠した

早朝の稲妻
君は薄暗闇で
ピカッと光り
僕の意識を揺り起こした

だけど君は
古代の戒律に夢中になってる
僕のことよりも
教えに従うことを優先する

ねえ 提案があるんだ
君と僕の間のことは
君と僕だけで決めようよ
古代の規律は古代の人たちにまかせて
川底の自転車
川底に何かが光ってる
自転車のスポーク
誰かが自転車を投げ入れた

川底に捨てられた自転車が言っている
「僕に存在価値はあるの?」
「僕がここにいる意味は何?」
私には答えられない

集まってきた魚達が言っている
「ここは良い棲み家になるよ」
「産卵はここでするつもりだよ」
私には知り得ないことだった

ものごとは一元的に見てはいけない
そう教えられた気がした
何事も多角的に見れば
知らないところで価値がある

捨てられた自転車を
必要とする
魚達がいるように
夏の日に
傘をたたんで鞄にしまう
雨は降っているけれど
濡れて歩くのは気持ちいい

雨の日に
ささやかな常識への反抗
世間の目も気にせずに
濡れて歩くのは気持ちいい

すべてのしがらみや規則を忘れ
濡れて歩くのは気持ちいい
ある書籍
一冊の本がある
小さな本屋さんの本棚の片隅に
他の本と一緒に本棚に並んではいるけれど
誰も買わない

殆どの人はちらっと見るだけ
たまに手に取る人がいても
誰も買わない

その姿はまるで誰かの人生のよう
でも世の中の流れが変われば
いつかきっと売れるときもくる
振り向く人がいる
昔の人
友と会った
十年ぶりにあった
反論されると持論を引っ込める癖
変わってないね

成長してない君が
なんだか哀しかった

ふ、と君は笑って
砂糖入れるのやめたのね
と言った

君にしてみれば
僕は変わったのだろう
変わってしまった僕が
なんだか哀しかった
愛という修羅場
最大の愛は友のために死ぬこと
中学の時、先生の言った言葉
僕にはできそうにない

自分のためになら死ねるか
誰かが言った
自分のためなら自己愛にすぎない

愛は一歩間違うと罪になる
愛しすぎれば疎まれ
愛したりなければ誠意を疑われる

死ねるかどうかで判断しないで
一緒に生きることを考えようよ
君と僕 冷静に バランスよく

愛という修羅場を生き抜こう
君と僕 一緒に生き抜こう
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